皆さんは、ぬるま湯って何度くらいかご存知ですか?
洗顔やクレンジングの際、「ぬるま湯」で、と記載があるかと思います。もう、色々な美容関係の記事や商品のパッケージで何度も目にはしていますよね。
- ぬるめのお風呂くらい?
- 温水プールくらい?
- はたまた、給湯器の最低湯温だから気にしてなかった?
さあ、毎日どのくらいの水温で顔をすすいでいるか思い出して下さいね。もしかしたら毎日使っているその水温、「ぬるま湯」じゃないかもしれませんよ!
スキンケアの基本のき、でも意外と知らない「ぬるま湯」について、今回は詳しく説明します。
肌質によって違う?ぬるま湯の定義とは
では、実際ぬるま湯とは何度くらいの水温のことを言うのでしょうか?調べてみると諸説あるようですが、大体30℃~36℃くらいの間の水温のことを、ぬるま湯と呼ぶようです。
こう言ってしまうとずいぶん温度に幅があるようだけど、ぬるま湯=その人の肌に適した水温とすれば、肌質によってもぬるま湯というのは変わってきます。
- 敏感肌・乾燥肌の人は30℃~34℃
- 普通肌の人は35℃前後
- オイリー肌の人は36℃~38℃まで
調べたところ、上記が肌質別の最適なぬるま湯の水温のようですね。
水温32℃というのは、手で触れても熱くもなく、冷たくもなく…顔につけると少しひんやりするかな、くらいの温度です。「温かくて気持ちいいなあ」、逆に「冷たくて気持ちがいいなあ」というのは、意外と温度が高すぎたり、低すぎたりします。
これから説明するぬるま湯のメリットを実感してもらう為にも、自分の肌に合った温度を探すことがとっても大事になってきます。
シンプルだけど効果的!ぬるま湯を使うメリット
それでは、自分の肌に合った水温、ぬるま湯を使うことによるメリットを紹介します。
- 程よく毛穴を開いた状態にでき、不要な皮脂や汚れ落ちを良くする
- お肌に必要な潤いを残してすすぎができる
- 必要以上に皮脂を取り過ぎない
洗顔やクレンジング、保湿アイテムの役割は、お肌に不要なものは落として、肌本来の保湿機能をフォローすること。ならば、シンプルにいつものスキンケアの効果を最大限に発揮していくほうが、お肌にもお財布にも優しいですよね。
人によっては、洗顔フォームやクレンジングアイテムを変えるよりも効果的だと思いますので、是非お試しあれ。
水温高すぎ、低すぎのデメリットについて
では、洗顔やクレンジングの際に使う水温が高すぎたり、低すぎるとどのようなデメリットがあるのかも見ていましょう。まず、水温が高すぎた場合は、
- 皮脂を取りすぎてしまう
- お肌の保湿成分まで洗い流してしまう
水温が低すぎた場合は、
- 毛穴が閉じてしまい、汚れ落ちが悪くなってしまう
- 「お湯でオフ」系のメイクを使用してる場合、それすら落とせない
などのデメリットがあります。特に温度が高すぎる場合、それが原因でお肌に必要な潤いやお肌のバリア機能が失われてしまい、肌荒れや乾燥の原因となってしまうことも。
氷水洗顔に高温洗顔、流行のスキンケア方法の効果はいかに
以前、氷水で洗顔をするのが一時期話題になった時期がありましたね。毛穴を引き締めたり、しみやシワに効果があるなどの効果がうたわれたようですが、実際はどうなのでしょうか。
また、最近では話題のHSP(ヒートショックプロテイン)を活用した、40℃~42℃の高温洗顔なんていうのも聞きますね。こちらも、細胞を活性化させることでシワやたるみを防ぐ、という効果をうたっています。
氷水で毛穴がキュッと引き締まるのは一時的なもので、体温や気温などで毛穴は勝手に開きます。汚れを落とすための洗顔の時に毛穴を締めてしまうのは、逆に汚れを毛穴に閉じ込めてしまいます。また、毛穴が閉じてしまっては、洗顔後の保湿アイテムも効果が発揮されなくなってしまいます。
HSP洗顔も同様で、高温により皮脂や保湿成分が流れ落ちてしまった肌は、頑張って修復しようと表面的に皮脂を出し、内部の乾燥やテカリの原因にもなりうるんです。
表面がオイリー、でも内部は乾燥しているというインナードライ肌という症状を引き起こしてしまう可能性もあるので、特に敏感肌・乾燥肌の人にはオススメはできません。
意外と盲点だった?ぬるま湯の効果を実感して
毎日繰り返し行っている洗顔やクレンジング、そのすすぎも、もちろん毎日の習慣ですね。お肌のトラブルがなかなか改善しない、スキンケアのアイテムを変えても効果が感じられない…
そんなときは、今回の「水温」についても、是非見直してみて下さい。特に入浴中や冬場などは、肌に刺激の無い「ぬるま湯」が、少し冷たく感じられるかもしれません。
スキンケアの基本を兼ね備えた「ぬるま湯」、今まで注目してこなかったポイントこそ、あなたの肌のキレイを助けるのに役立つものかもしれませんよ。